あらゆるカルチャーが再々燃中の韓国。中でもKファッションを語るにはKエンタメは欠かせない。今回は韓国好きライターの二人がK-POPと韓国ドラマから今どき“Kトラ”を語り尽くします。アラサートラッド、正解のヒントはココにあり!
話題のドラマ俳優も着ている韓国発トラッド“4選”
韓国ドラマやK-POPから紐解く次世代トラッドはKファッションに隠されていた!?
石津:韓国ドラマもスタイリングやそのときの流行、韓国らしさを表現していますが、伊藤さんは最近何か観ましたか?
伊藤:『キング・ザ・ランド』はもう2周目(笑)。あと、『セレブリティ』もチェック済み。特に後者は“ソ・アリボブ”がとても話題になりました。
石津:私も影響されて髪を切りましたよ(笑)。王道な胸キュンドラマと、今どきインフルエンサー題材のドラマについついハマってしまいました…。あの二人のファッションスタイルはKトラッド要素が確かにあったように思えます。昔はひとつだったトラッドも、今は甘め、ハンサム、カジュアルとそれぞれが違うスタイルを楽しんでいる印象。
伊藤:ウォニョンのような甘トラがいたり、サランのような大人キレイめがいたり、ソ・アリのようなハンサム系、おじトラにニュートロがいたり…。
石津:それでも共通しているのは、スタイルアップ術がうまいところ!
伊藤:ビジュアル大国と言われるだけあって、スタイルを良く見せることに並々ならぬ情熱を感じる。自分自身をよく研究しているよね。
石津:韓国人の友達と話していても思います。自分がどうすればよく見えるかいい意味でいつも考えている。買物のときもお互い辛口評価(笑)。
伊藤:わかります(笑)。あと、ファッション系だと『ザ・ファビュラス』。ファッション業界が舞台なのでKファッションを語る上では欠かせません!『ザ・ファビュラス』はデイリーに落とし込める仕事服が多め。セットアップもミニスカにして差し色アイテムを使って遊んでいるのもかわいい。
石津:ドラマの中の衣装もですが、韓国俳優の私服にもKトラッドの秘密が隠されているような気がします。
伊藤:アン・ソヒもKトラッドだと思います。どちらかというとおじトラ。ゆったりとした服だからこそ、ギャップで小顔効果を狙ったり、キレイめ小物でハズすというバランスがいい!石津さんは誰か思い浮かぶ?
石津:ムン・ガヨン!メンズライクなジャケットもギャルっぽさのあるスタイリングだったり、キレイめだったり参考になるものが多いです。ここまで色々語ってきましたが、改めてKトラッドを定義づけるなら…?
伊藤:やっぱり“ジャケット”じゃないですか?あとはスタイルアップに必要な“バランス感”。ミニ丈やハイウエスト、小物を使うとか。
石津:コーデにメリハリがしっかりありますよね。各々が独自のスタイルを楽しんでいるKトラッド。ベースとなるものは“ジャケット”と“バランス”の二つですが、系統がバラエティに富んでいるからこそ、好きなタイプを見つければ必ず自分に合った新しいトラッドに出会えますね。
伊藤:今までミニに抵抗があったCLASSY.世代も多いと思いますが、今季こそ韓国から学んで、ミニを楽しんでもらいたいですね。
イラスト/ユリコフカワヒロ 取材/石津愛子 再構成/Bravoworks.Inc