毎日いろんなテイストの服を着こなさないとオシャレになれない?いいえ。自分の〝スタイル〟があれば、少ない服で十分素敵になれるんです。CLASSY.が誇るミニマム派の二人の厳選ワードローブからあなたにとってのベーシックを整えるヒントを探しませんか?
【広田ベーシックを作る“5つ”のこと】
「いつも同じような組合せ」は悪じゃない。自分的黄金コーデをとことん着続ければ、それが“スタイル”に
CLASSY.ライター 広田香奈さんの“ミニマムワードロープ”
いろいろなバリエーションで着回すよりも〝鉄板コーデがある〟ことを大事にしています
毎日同じようなコーデだとマンネリしてしまうという人もいるけど、私はむしろその逆。初めて挑戦する組合せがしっくりこなくて、出先で着替えたくなるようなことがあるなら、お気に入りの服装を週に何回も着ていいと思うんです。慣れない冒険をするよりその方が安心できるし、一日を心地よく過ごせるから。
自分にとって落ち着くファッションとは何かを追求した結果、このシャツにはこのパンツ、このワンピースにはこのジャケットと、定番としてアイテムの組合せが大体決まっていました。鉄板スタイルがあるならコーデのバリエーションを増やす必要はないかも…と思えるようになってから、気持ちがスッと軽くなったのを覚えています。頭の中でワードローブの服を使ったスタイリングが何パターンか組めていることで、無駄な買物をすることがなくなったうえに、朝の時間も有効活用できるようになりました。好きな服だけを着続けていると、周りから「広田さんらしい!」と言ってもらえることが増え、徐々にマイスタイルとして定着していったような気がします。
【夏目ベーシックを作る“5つ”のこと】
目移りするほどのバリエーションはなくていい。「またこれか…」を超えた“今の自分にしっくりくる”がゴール
CLASSY.LEADERS 夏目頌子さんの“ミニマムワードロープ”
大好きなモノトーンに振り切ってみたら、オシャレが“グッ”とラクになりました
20代前半は可愛いと思ったら手当たり次第に服を買うのが当たり前でした。あまりにも手持ちのアイテムが多くてコーディネートがパッと思いつかず、身支度に無駄な時間を費やしてしまうことがデフォルトで。20代後半までさまざまなテイストのファッションに挑戦するものの、いまいちしっくりこないまま、クローゼットの服はどんどん増えていくばかり。モヤモヤした気持ちを抱えながらも、トレンドを押さえた新しい服を買い続けないと気が済まなくなっていました。
そんな中コロナ禍に突入し、出かける機会が格段に減ったことで、大掛かりな断捨離を実行することに。手元に残ったアイテムはほとんどが黒。昔から好きな色ではありましたが、暗い印象を与えてしまいそうでなかなか着こなせずにいました。でも、思い切って黒コーデやモノトーンコーデをインスタグラムに投稿してみると、とても多くの反響があったんです。フォロワーの方々に本当に似合う服の正解を教えてもらったような気がしています。黒髪でも地味にならず、むしろ大人っぽく見えることがわかり、ますます黒アイテムに対して愛着がわくように。さらにベーシックアイテムなら、少量でワードローブを着回しても毎日同じような服を着ている人に見えないんです。コーデを組む時間が短縮できるようになったのはもちろん、この服装で大丈夫だったかな…とソワソワすることも一切なくなり、一日を自分らしく堂々と過ごせるようになりました。
撮影/穂苅麻衣(BOIL) ヘアメーク/Mien(Lila) 取材/岸本真由子 再構成/Bravoworks.Inc