毎日いろんなテイストの服を着こなさないとオシャレになれない?いいえ。自分の〝スタイル〟があれば、少ない服で十分素敵になれるんです。CLASSY.が誇るミニマム派の二人の厳選ワードローブからあなたにとってのベーシックを整えるヒントを探しませんか?
「毎日違う服」より「似合う服だけ」が30歳からの正解
いろいろなバリエーションで着回すよりも〝鉄板コーデがある〟ことを大事にしています(CLASSY.ライター 広田香奈さん)
毎日同じようなコーデだとマンネリしてしまうという人もいるけど、私はむしろその逆。初めて挑戦する組合せがしっくりこなくて、出先で着替えたくなるようなことがあるなら、お気に入りの服装を週に何回も着ていいと思うんです。慣れない冒険をするよりその方が安心できるし、一日を心地よく過ごせるから。
自分にとって落ち着くファッションとは何かを追求した結果、このシャツにはこのパンツ、このワンピースにはこのジャケットと、定番としてアイテムの組合せが大体決まっていました。鉄板スタイルがあるならコーデのバリエーションを増やす必要はないかも…と思えるようになってから、気持ちがスッと軽くなったのを覚えています。頭の中でワードローブの服を使ったスタイリングが何パターンか組めていることで、無駄な買物をすることがなくなったうえに、朝の時間も有効活用できるようになりました。好きな服だけを着続けていると、周りから「広田さんらしい!」と言ってもらえることが増え、徐々にマイスタイルとして定着していったような気がします。
学生時代から20代後半までは質より量という思考だったので、本当にいろんなブランドで服を買い漁っていました。今ではモノトーンやネイビーばかりですが、トレンドを追い求めて派手な柄やビビッドカラーを着ていた時期も。でも、20代のうちにさまざまなテイストを試した経験があったからこそ、本当に欲しい服、似合う服がわかるようになっていったんだと思います。
また、コロナ禍になってそれまで一切してこなかった断捨離に挑戦したのもミニマリストになる大きなきっかけに。安いからという理由で買っていたプチプラ服はやっぱりクローゼットの奥底で眠ったままだったし、好きなデザインでも体型に合わない服はいつしか出番が少なくなっていたことがわかりました。それからはただ単に気に入ったからといって服を買うのではなく、私らしいスタイルにハマるかどうかを熟考するようにしています。
広田さんのオシャレの履歴書
・22歳:コンサバ系アパレル会社に就職。出社用のコンサバキレイめ服を買い込む
・24歳:エディター/ライターとして独立。服装はとにかくトレンド重視。〝質より量〟で毎週服を買い足していた
・25歳:JJライターになる。「この人に仕事を任せても大丈夫」と思ってもらえるように実年齢より大人に見える服装を意識し始める
・30歳〜:コロナ禍で断捨離を決行。本当に着たい服が明確に。色数を抑えたハンサムスタイルが定着
当時の服装は…
\CLASSY.ライター 広田香奈さん(33歳)/
学生時代からライターとしてのキャリアをスタート。新卒でアパレル会社に就職したのち独立。現在は雑誌やカタログ、WEBメディア、ドラマの脚本など多岐にわたって活躍。
撮影/穂苅麻衣(BOIL) ヘアメーク/Mien(Lila) 取材/岸本真由子 再構成/Bravoworks.Inc