「一生もののバッグこそ、30代で手に入れたほうが価値が高い」モデル・畑野ひろ子さん&スタイリスト・斉藤美恵さんがブランドバッグについて語り合う!
価格改定もあり、買うのに勇気がいるブランドバッグ。投資の額が大きいからこそ、私の人生に寄り添ってこの先もずっと愛せるバッグがほしい−−。であれば、年上の素敵な女性が推薦する、歴史のあるバッグなら間違いないのかも?各メゾンが長く大切にしている、アイコンたちを紹介します。
畑野ひろ子さんと斉藤美恵さんに聞いたブランドバッグの魅力
いいバッグを持つ姿にはその人の経験や内面が現れると思う(畑野さん)
畑野さん:この歳になって改めて思うのは、〝いいものは長く使える〞ということ。バッグも洋服もプライスと使える期間は比例することが多いと感じます。
美恵さん:私自身も歳を重ねるにつれて、量よりも質を重視した選びが軸になっています。「おばあちゃんになっても使えるかどうか」というのも基準のひとつです。
畑野さん:年々、服もシンプルになっていきますしね。そうなると質重視で選びたくなるし、バッグもエターナルなものがマッチする。
美恵さん:Tシャツにデニムでも、足元がビーサンでも、それさえ持てば着こなしの完成度が高まるのも、エターナルなバッグの成せる技ですよね。
畑野さん:それは、自分もいいバッグを持つようになって、さらに実感しました。年齢やライフステージの変化によって、しっくりくる服も変わるんですよね。その中で、時代を超えて愛されるようなバッグは、どんな服にも馴染んでくれる。高価なものだけど、これを合わせればコーデが決まる、というバッグを持っておくことは、この先のおしゃれにも自信をくれるはず。
美恵さん:歴史あるバッグは飽きずに、いつの時代も堂々と持てる。それがアイコンとして長く愛され、作り続けられている理由だと思います。
畑野さん:大切に使い続けることで愛着ものせられますよね。それと、いいバッグを持つ姿には、その人の経験や内面が現れると感じていて。若い頃はここまで考えが至らなかったけれど、大人になった今は、そういう女性を目指していきたいです。
一生もののバッグこそ、30代で手に入れたほうが価値が高い(美恵さん)
畑野さん:一生使えるバッグを意識し始めたのは30代で、まさにCLASSY.世代だった頃。ファーストバーキンを手に入れたのも、約10年前です。それまでは、その時々でタイムリーなブランドをチェックしていて、エルメスやシャネルは、まだまだ大人のブランド、というイメージでした。
美恵さん:私も20代の頃からバーキンに憧れはありましたが、「いつ、持つんだろう?」とか「どうやって合わせるんだろう?」って、自分にはまだ不釣り合いな気がして、遠い存在でしたね。
畑野さん:当時、専属モデルを務めていたJJでは、私物紹介も多く、月2ペースで海外ロケにも行っていたこともあり、イットバッグを自分のご褒美に買うことが楽しみで。バッグに限らず、流行を追うような買い物がほとんどでした。
美恵さん:そういう買い物の仕方も楽しかったですよね。私もSATCでキャリーが持っていたフェンディのバゲット、憧れました。自分的にストーリーのあるお気に入りのバッグは、今でも大切にとってあります。
畑野さん:すごい!私はだいぶ、断捨離しちゃったな。でもその中でも残り続けるのは、タイムレスなものばかり。美恵さんは20代で手に入れて、今も愛用し続けているバッグ、ありますか?
美恵さん:シャネルのフラップバッグは今でもスタメンで活躍していますね。「あの頃、流行ってたよね!」って、懐かしく思われないパワーを持つバッグって、やっぱり永遠に使える。そう考えると、一生もののバッグこそ、30代で手に入れたほうが価値が高いと思います。
畑野ひろ子
モデル。JJ、VERY、STORYとずっと誌面で大活躍。長女の受験が終わり、自分へのご褒美を探しているタイミングで出会ったネイビーのバーキンと。
斉藤美恵
スタイリスト。VERY、CLASSY.他女性誌やカタログ、オンラインメディアなどで活躍。スタッフにもファンが多く「美恵さんみたいな大人になりたい」。
撮影/水野美隆 モデル/畑野ひろ子 ヘアメーク/森ユキオ〈ROI〉 スタイリング/斉藤美恵 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc