ずっと使える名品といえばまず思い浮かぶ、一流ブランドのバッグや時計。でも値段も高いものだから、私らしくて投資する価値のあるものを賢く選びたい。30代代表として我らが花ちゃんが、先輩たちが30代で手に入れてよかったものを聞いてきました。
【座談会】いま私たちが投資すべきラグジュアリー名品って?
30代の花ちゃん、素敵な先輩にいま何を買うべきか聞いてみました。
「いい時計こそ30代の節目に手に入れて一生モノにしたい」
花:職業柄、たくさんの名品を見られていると思いますが、10年後を見据えて、CLASSY.世代は何を買うべきですか?
大野:それこそまだ時計を持っていないなら、いい時計を買っておくといいと思います。憧れブランドの時計が1本あるだけで気分も上がるし、自分のスタイルに自信もくれるから。自分が母親になり、時計は次世代にも受け継いでいけるものだから、改めて投資する価値があるなと感じています。
西道:時計繋がりでいうと、ロレックスはもし出会ったなら買って欲しい。あとは、シャネルのバイカラーシューズ。シャネルならではの黄金比で、カジュアルにもエレガントにも使えて色褪せない名品です。
IWC
アワーマーカーとして配したダイヤの輝きと一緒に時を紡いで
時計「ポートフィノ・オートマティック34」〈ステンレススティール×ダイヤモンド×アリゲーターストラップ,ケース34㎜,自動巻¥594,000(IWC)シャツ¥28,600(トラディショナル ウェザーウェア/トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店)サングラス¥39,600(モスコット/モスコット トウキョウ)
OMEGA
ユニセックスな名品ウォッチはパートナーとのシェアも
スピードマスターのスポーティさとエレガントさを両立したモデル。ユニセックスな38㎜径のデザインをハンサムな着こなしのアクセントに。時計「スピードマスター38㎜」〈ステンレススティール×レザーストラップ,ケース38㎜,自動巻〉¥649,000※7月29日からの価格(OMEGA)
花:「長く使えるものを」と構えてしまい、名品迷子になるCLASSY.読者も多いと思うのですが、選ぶ上で意識すべきことはありますか?
荒木:例えばエルメスだったら、まずはスカーフから入ってみては?私自身も若い頃から集めているけれど、アイテムとして入りやすいし、大人になってファッションが削ぎ落とされてくると、ちょっとしたアクセントとして結構使えるんです。白Tに重ねたり、バッグに結んだり、かごバッグのカバー代わりにさらりと置いたり。名品といわれるものを自分なりにアレンジして使いこなすことが大人の第一歩になると思います。
大野:エルメスのスカーフもそうだけど、名品としてブランドのアイコンになっているものを選ぶこともおすすめ。時代を超えて愛されているものって、飽きないし廃れないから。それと、流行っているからとか誰かが持っているから、という視点じゃなくて、自分の気分に合うものを見極めると、名品も自分のものにできるはず!
西道:それに若いうちはあまり身構えずに、「素敵だな」と心惹かれるものを取り入れてもいいのでは?その中で自分に合う、合わないが見えてくるし、たとえ使わない時期があっても後々活躍することもあるから。私にもそういうアイテム、たくさんあります。
CHANEL
凛として女らしい――。なりたい理想像は、エターナルなアイコンバッグが叶えてくれる
凛とした強さも華やかさも併せ持つ、シャネルのアイコン=キルティングバッグは、いつものモノトーンにときめきをくれる存在。未来の自分に投資する感覚で取り入れたい。ハートのヘアピンや、ネックレスにも注目。バッグ「O-MINI BAG」〈H12.3×W19.2×D3.5㎝〉¥530,200シューズ¥157,300ネックレス¥115,500バングル¥259,600ヘアピン¥69,300※以上すべて予定価格(すべてシャネル/シャネル カスタマーケア)ニット¥39,600(ルームエイト ブラック/ビームス ハウス 丸の内)スカート¥64,900(マーレット/サザビーリーグ)
HERMÈS
永く大切にしたい名品をひとつずつ揃えて、ラグジュアリーをデイリーに
1.ソールの素材に新たなアレンジを加え、アイコニックな「ケリー」のバックルを施したシリーズ「フォースティン」は、モードとカジュアルを兼ね備えたハイブリッドな一足。ブーツ¥390,500、2.ショートブーツ¥148,500、3.チャーム¥418,000、4.長財布¥173,800財布¥64,900、5.アイコニックな「シェーヌ・ダンクル」モチーフがあしらわれた、シリーズの最新バケツ型バッグ。エルメスが培ってきた皮革製品のノウハウが詰まったディテールで実用性も高く、永く愛せる。バッグ「イン・ザ・ループ」〈H19.5×W18×D12㎝〉¥595,100、6.スカーフ¥112,200、7.手袋¥112,200(すべてエルメス/エルメスジャポン)
「ずっと好きなものは今買って似合う自分になるのをたのしみに待つのもいい」
乾:私は5年経っても好きなものは、多少無理をしても買っていいと思っていて。「まだ早いかな?」と感じるものでも、いつかしっくりくるときが来るから。私にとってシャネルのジャケットがまさにそれで。憧れて買ったはいいものの、当時は少し違和感があって、きっと着こなせていなかったと思うんですよね。最近ようやくしっくりき始めて、去年から出番が増えました。そんな風に年齢が追いつくこともあるから、「自分はこれが好き」と強く惹かれるなら投資すべきだと思います。
花:これまでブランドもトレンドのものを選ぶことが多かったけれど、みなさんのお話を伺って名品にもより一層興味が出てきました!私に似合う名品をこれから少しずつ探すのが楽しみです。
お話を伺ったのはこの4名のファッションプロな先輩たち
スタイリスト 荒木里実さん
カバーやファッション特集のスタイリングを手掛けることも多い、CLASSY.の看板スタイリスト。辛口をベースに女らしさやエッジを効かせたハンサムなスタイリングはお手のもの。今狙っている名品は一生モノの時計。
スタイリスト 大野千歩さん
ベーシックを軸にした都会派カジュアルが持ち味。バランスアップに繋がるコーデ術にも定評が。今気になるのは、TASAKIのデインジャーシリーズのリングとピアス。特に時計とジュエリーは先行投資がオススメだそう。
スタイリスト 乾 千恵さん
キレイめでもカジュアルでも、女らしさと華やかさを備えたスタイリングが定番。ジュエリーにも精通し、確かな審美眼で繰り出されるジュエリー使いにも信頼が集まる。今惹かれる名品はCHANELのココ クラッシュ。
エディター・ライター 西道倫子さん
CLASSY.をはじめ、カタログやオンラインメディアまで幅広く手掛ける敏腕ライター。ブランドや名品のストーリーにも造詣が深い。次に狙う名品は、荒木さんが愛用していて刺激を受けたというTASAKIのパールだそう。
撮影/金谷章平 モデル/松島 花 ヘアメーク/平元敬一 スタイリング/荒木里実 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc