スッキリで話題！石井美保さん44歳「アラサーでの離婚きっかけで肌がキレイになった訳」｜アラサー女子巻き返し美容

子どもの頃から地黒で、肌はコンプレックスでした。流行りのスキンケアには次々に飛びつき、その結果やりすぎて20代は乾燥肌や毛穴の詰まりに悩まされる日々。いちごっ鼻でカサカサでした。

でもコンプレックスのおかげで、学生時代から人一倍、美容については関心がありました。手先も器用だったので、美容関連を仕事にしたいとずっと思っていて、「人をキレイにすることで生きていく」のが夢でした。ただ親が厳しく、まずは大学で教員免許を取得。でもどうしても夢を諦めきれず、大学卒業後の24歳でネイルサロンを開業しようとしていた矢先に、元夫と運命の出会い。出会って４カ月、実際に会ったこと数回の人と結婚することになりました。

夢だった仕事ではなく結婚を選んだのは、親の影響が大きかったと思います。結婚するかもと相談したときに、「ネイルサロンを開くより、結婚して奥さんになったほうが絶対にいいわよ」と言われて。それまで“家庭内勘当”みたいな状態だったこともあり、彼のことももちろん好きだったので、ネイルサロンを開くことは諦めて、結婚しました。

幸せなことにすぐ娘も授かったのですが…夫とうまくいかず、合意の上で29歳で離婚。

娘と生きていくために、まつげエクステのサロンをオープンしました。ネイルではなくまつげエクステにしたのは、もうネイル業界は有名ネイリストさんがいて、後から参入するには厳しいと思ったから。まつげエクステは当時人気になり始めていて、今開業するならこっちだ、と思いました。

ただ、その開業の忙しさとシングルマザーで子育てする忙しさが重なり、30歳目前になってもずっと肌の調子を改善できずにいました。でもお客様と至近距離で接する中で自分の肌が荒れているのは説得力がないと思い、30代前半で本格的に自分の肌を見直すことを決意。まずは洗顔を見直すことにしました。

まつエクをしているとクレンジングが難しいので、まずはまつエクでも使える泡タイプのクレンジングを開発。こすり洗いを一切やめました。クレンジングも洗顔もスキンケアも“こすらない”を徹底したら、乾燥も毛穴の悩みも改善し、透明感も上がり、肌の調子が上向きに。徹底的にこすらないメソッドで、年齢は加算されるけれど、肌は巻き戻せることを実感しました。アラサーを超えてからやっと、自分の肌に自信が持てるようになったんです。開業して4、5年後には、雑誌の取材依頼も受けるようになり、肌に自信のなかった私が美容企画に出させていただくことも増えました。

30代以上は特に、肌が整っていれば、きちんとして見えます。美肌は信頼感に繋がるんです。私の実体験で言うと、20代は出産を経験し、子育てで美容から離れていた期間が長かったこともあり、パサパサ&シワシワの肌でした。でも30代に突入して一念発起。周りから褒めていただける肌に生まれ変わったことで、自分の肌が武器になり、まつエクから始めたサロンもエステなど拡大できました。多くのお客様や美容関係の方からの信頼に繋がったと思っています。

アラサーだから手遅れ、なんてことはありません。いつでもいい状態の肌でいるために生活を見直してみたり、スキンケアを丁寧にしてみたり、肌によくないものを食べないようにしたり。最初からあれもこれも盛り込むのは大変なので、１つできたら1つ追加するくらいのスタンスで、今日からできることを始めてみてほしいです。私も今でも、ときにはメークを落とさずに寝てしまうこともあります（忙しかった頃は特に‥！）。でもその後にきちんとケアすれば、大丈夫。アラサーで離婚を経験しましたが、そのおかげで開業する覚悟が決まり、コロナ禍でもサロン「Riche」は過去最高売り上げを記録しています。

肌も人生も、諦めずにいれば必ず巻き返せる。自分の経験から私はそう思っています。