緊急事態宣言も解除され、コロナによるリモートワークが終わり通常通り出社している方も多いかもしれません。また、引き続き在宅勤務の方も、深刻な「目の疲れ」がみられることが、最近の調査で分かりました。中でも「デジタル時差ボケ」という症状が出ている方もいる様子です。
ブルーライトの悪影響を受けている人は2人に1人!
昨今増加するテレワークやデジタルデバイスの使用時間を考慮し、ブルーライトによる人々の健康への影響を明らかにすべく行われた調査。メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営する株式会社インターメスティック(本社:東京都港区)が、2020年5月、全国のビジネスパーソン層500名を対象に、デジタルデバイス使用状況や生活習慣・健康状態についての調査を実施したところ、2人に1人の割合でブルーライトによる悪影響を受けていることが明らかになりました。
テレワークによりPC使用時間が増加!2人に1人は毎日デジタルデバイスを10時間以上も使用
新型コロナの影響で各企業でテレワークが増加、今後もますます増えていきそうです。今回テレワークによるデジタルデバイスの使用時間の変化を調査したところ、65.2%もの人がテレワークでPCを見る時間が増えたと回答しました。同様にスマホも67.8%の人が増えたと回答。1日あたりのデジタルデバイスの使用時間も、49.4%の人が10時間を超えていることも明らかに。
そこで心配される「デジタル時差ボケ」とは?
そこで懸念されるのが、ブルーライトによる悪影響。ブルーライトは太陽光にも含まれており、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を抑制することで人間の体内時計をコントロールするものとして知られています。
このデジタルデバイスの使いすぎにより、睡眠のリズムが乱れて体が常に「昼夜逆転状態」に陥ることが、「デジタル時差ボケ」という状態のこと。
ちなみにブルーライトを知っている人が多い一方、その対策をしている人は35.8%と、4割にも満たない結果に。
早速「デジタル時差ボケ」に当てはまるかをチェック!
眼科医の林田康隆先生が作ったチェックテスト。いくつ当てはまるか確認を。10個中、6個以上当てはまってしまったら「デジタル時差ボケ」です!また、4個以上当てはまる人もデジタル時差ボケ予備軍かも!?
このチェックテストを基にした調査では、51.6%の人がデジタル時差ボケに陥っていることが判明。さらにテレワークを行なっている人ほどデジタル時差ボケに陥りやすい傾向があり、テレワークの実施有無で約1.5倍も開きがみられました。
「ブルーライト」の悪影響は女性の方が感じやすい?
デジタル時差ボケの弊害として、不眠症やや日中の集中力の低下が挙げられますが、だるさ・不快感や集中力の欠如などのテレワーク中の身体の不調は、女性の方がを感じる割合が多い傾向に。とりわけ20代で比較すると、だるさ・不快感を感じる男性が16.7%に対し、女性は31.3%と1.9倍もの開きがありました。また、集中力の欠如についても、男性が13.9%に対して女性は31.3%と2倍以上も差があることが明らかになっています。
林田康隆先生
眼科専門医。「医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾」理事長。現在は主に大阪で難治性白内障手術や細胞硝子体手術などに取り組む傍ら、眼科の領域にとどまらず、東京では肌再生療法や脂肪幹細胞療法、免疫療法も手がける。また、メディアにおいても活躍中。
情報提供/Zoff(株式会社インターメスティック)
https://www.zoff.co.jp/shop/t/t1705/
構成/CLASSY.ONLINE編集室