【山本美月さん・産休後初インタビュー】休みの間焦りがなかったかといえば嘘だし「社会から取り残されてる」と感じたことも…

産育休を経て、3カ月ぶりに表紙を飾る美月ちゃんとの再会を心待ちにしていた私たち。思った以上に変わらない!――それがみんなの第一声。だけど今までの彼女とは一味も二味も違う。より美しく輝きを増した人間・山本美月の現在地とは…?

表紙カムバ記念!特別インタビュー〝美月の今の頭の中〟。

心地よいシャッター音とともにス

心地よいシャッター音とともにスイッチが入って――〝やっぱりこの仕事が大好き〞って思えた
季節を先取りした秋のムードに、大人っぽさとカッコよさ――ザ・モデル!なスタイリングを意識して選んだ衣装は、シャツワンピにサイハイブーツ。凛とした意志を感じる眼差しと伸びやかな美月ボディで、スタイリッシュに着こなしてくれました。ワンピース¥143,000(エイトン/エイトン青山)シャツ¥27,500(ベイジ,/オンワード樫山 お客様相談室)スカーフ¥14,300(マニプリ)ブーツ¥165,000(ネブローニ)

初めての長いオフは自分を見つめ直す大切な時間でした

―美月ちゃん、おかえりなさい!
「お久しぶりです!このお仕事を始めてから、長いお休みは20代の頃に一度きり。でもあのときは…実質1カ月も休まなかった。だって、なんだかんだ仕事が入っちゃうんだもん(笑)。だから今回の約3カ月のオフは、初めての経験!仕事で出かける予定が突然なくなって、暇のやりすごし方が分からなくて…。まあ、それだけずっと走り続けてきたってことなのかな?」

―お休みの間、どんなことして過ごしてた?
「愛犬のこつめ&バターカップといっぱいスキンシップをとったり、家の植物たちのお世話をしたり、絵を描いたり。今までとあんまり変わらない!?普段は夜寝る前にやっていたことを昼間から始めて、ちょっと時間が前倒しになったかな?あとは、そうだなあ…やっぱり時間がたくさんあると、考えちゃうの。いろいろと(笑)。私は家にいるけれど、家族や友達は変わらず仕事をしているわけだし、変わったのは私だけ。焦りがなかったかといえば嘘だし、社会から取り残されちゃってる!?みたいに感じるようになったり。自分のキャリアについても改めて考えてみたの。子供ができると、ゆくゆくは仕事をやめるとか、女性はそういう選択肢も出てくるじゃない?その可能性を想像したり。でもその中で見えてきたのは、〝働き続けたい〟という気持ち。モデルや演技の仕事がやっぱり好き。だけど、将来的には全然違うことをしているかも…それはまだ分からない。どんな形であっても、この先もずっと、私は働いていたいって思ったの」

―美月ちゃんは意外に、と言ったら失礼かもしれないけれど、地に足のついた現実的な考え方も持っているんだね。
「そうかな?だとしたらやっぱり両親の影響が大きいと思う。高校生でこの仕事を始めることになったときも両親はずっと心配していたし、大学を卒業して就職して…という人生のほうが身近な環境だったから。だから、この世界でちゃんと頑張って、自立しないと!って思っています。今では両親も応援してくれて、いっぱいサポートしてくれているし、すっかりお世話になりっぱなしです」

―なるほど。そのビジュアルや佇まいから、美月ちゃんは自信に満ち溢れているというか超然としている感じがあって。だから今日お話を聞いて、いろいろ考えて悩む生身の人間なんだと知って新鮮で…うれしくなりました(笑)。
「(笑)。実際、本当によく〝お人形っぽい〟って言われるの。美月=アニメや漫画が好き、と多くの人に認識してもらっていると思うけれど、仕事を始めた頃はなかなか言いづらい空気もあって…そのせいもあるのかな、いつの間にか偶像っぽい捉えられ方をするようになったのかも。私はわりと人生に安定を求めるタイプで。安全なところしか歩きたくないし、次のステップに進むときもしっかり足場を固めてから…という風に。だから私もみんなと同じように、〝これからどうなるのかな〟っていう不安や怖さもあるし、さっきも言ったけれど焦りも感じるんです」

\美月ちゃんからメッセージ/
CLASSY.読者のみなさん、いつもこの連載を見てくださってありがとうございます♡3カ月表紙をお休みさせていただきましたが、またここに戻ってこられて本当に幸せです。今確信しているのは、「やっぱり仕事が好き」という想い。というわけで今回は今の私の正直な気持ちを語ります!これからもどうぞよろしくお願いします!

撮影/柴田フミコ モデル/山本美月 ヘアメーク/YUMBOU(ilumini)スタイリング/三好 彩 取材/西道倫子 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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