【アラサー女子の仕事悩み相談】「友達のライフステージが変化して、昔のように気兼ねなく話すことが難しい」

美容界で熱烈な支持を集める〝皮膚の変態〟であり、人生を謳歌する先輩でもある、大野真理子さんのお悩み相談連載。恋に仕事に、人間関係に悩める30代へ、真理子様の金言を贈ります。今月はライフステージが変わった、30代の人間関係のお悩みについて!

〈お悩み〉未婚・婚約中・DINKS・子育て中。仲の良い友達同士でもライフステージがバラバラになって昔のように楽しく話せる話題も限られるようになりました…。

35歳・マスコミ勤務

30代になると友達のライフステージも変化して、昔のように気兼ねなく話すことが難しいと感じるようになりました。軽めの恋愛の話はできるけど婚活まで踏み込んだ話は聞けなかったり、子どもの話はなんとなく避けたり。年齢を重ねるごとにタブーな話題が増えて、共通の話題は減っていきます…。当たり障りのない話しかできないのもちょっと寂しいし、必然的に気を遣うことが多くなりました。どんな話題なら、気兼ねなく話せますか?

ライフステージが細分化していくCLASSY.世代。

〝こうあるべき〞を捨てて快適な距離感を追求してみては?

女子会の楽しさでもあり、大切な

女子会の楽しさでもあり、大切なことって、やっぱり”共感”にあると思うんです。みんなが同じ環境で同じ悩みを抱えていた20代から、30代はライフステージが細分化して、人生の方向性が枝分かれをしていく時期。相談者さんが「共通の話題が減った」とおっしゃっているように、友達の話を聞いても「超わかる~!」って相槌が打ちにくくなるんですよね。40代の私からすると、体感的に40歳を超えた頃には、それぞれの置かれた環境のメリットとデメリットの両方が少しずつ見えてきました。たとえば独身のコやDINKSのコなら「明後日から沖縄行こう!」と勢いで決めることができたとしても、私は子供がいるから絶対参加できないとか、夜にお出かけする機会にも制限があるとか…。お互いの環境を俯瞰できるようになってくるのが40代で、誰かを羨ましいと思うことも少なくなっていきます。すごくラク。そう考えると、30代って難しい!人生の経験値的にきっとまだ自分を俯瞰する余裕はないだろうし、もし自分の生き方を否定してしまったら、それこそどうにもならなくなっちゃうから。

CLASSY.読者のみなさんはしっかりお仕事をされていて、美容もファッションも恋愛も楽しんでいて。”こうあるべき”という理想の姿をお持ちの方が多いのかなと思います。知らず知らずのうちに理想に縛られて、窮屈に感じていませんか?自分も周囲も環境が大きく変わっていく30代だからこそ、一度その〝こうあるべき〟を捨てて、自分の快適さを重視してみるといいかもしれませんね。どこで何をしているときが好きかを掘り下げたほうが、もっと楽しく、もっとラクに生きられると思うから。だって今信じている”こうあるべき”論も、5年後にはまた変わってますからね。「あれ?せっかく理想に近づくために頑張ってきたのに、なんか違ったぞ」って。

みんな真面目だから「親友とはこうあるべき」みたいな感じで、”親友”や”友達”という言葉にも縛られちゃってるんだろうな。でも本当の”友達”って嫌なところも、ダメなところも、透けて見える欲すらも、全部含めて「可愛い」「ウケる、好き!」って思える相手のことじゃないかな。もし友達に気を遣ってストレスを感じるなら、ストレスがかからない距離感を保ってみる。相談者さんは「昔のように楽しく」とおっしゃっていますが、年齢を重ねれば昔のようにはいきませんのでね(笑)。もちろん友人関係を切るという話ではなく、快適でいられる距離を取ればいいだけ。距離感を保ちながら、個人的ニュースみたいに率先して喋るネタがストックできるまで待ってみたりとか。頻繁に会わないと友達として繋がっていられないんじゃないかっていう不安も、大丈夫!”こうあるべき”論と同じく、思い込みです!

友達と楽しい時間を過ごすには、女子会の鉄板ネタを仕入れておくのも一つの手。女子が共通して好きなのって、やっぱり美容やファッションの話題ですよね。マメにトレンド情報をチェックしておくときっと気負いなく喋れるし、盛り上がるはず!

アパレル・コスメ会社経営/美容家 大野真理子さん
スキンケアや美容医療への豊富な知識から、〝皮膚の変態〟として一躍話題に。人生相談も多く寄せられ、インスタライブ『真理子会議』では、婚活女子や夫婦仲に悩む女性を数多く救っている。

イラスト/本田佳世 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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