新型コロナウイルスの感染拡大により、首都圏を中心に本格的な外出自粛要請が出され、家で過ごすことが多くなったこの頃。また、4月7日には緊急事態宣言が発令され、状況はさらに深刻化。家に引きこもって生活をする…という今までにない「自粛生活」が始まっています。このような人々のライフスタイルの変化を受け、健康経営支援アプリ「カラダかわる Navi」のユーザーを対象に身体状況・健康行動の変化を調査。実はもう既に「コロナ太り」が始まっているそう…。当てはまる項目がないか、チェックして!
1.「体重を記録していない人」はコロナ太りしやすい!
健康経営支援アプリ「カラダかわる Navi」への体重入力が週に2回未満の人は、3月後半から他の人に比べて顕著に体重が増加しており、1ヶ月弱で約1㎏の体重増加が見られました。歩数などが減少し運動不足になりやすい今の時期には、体重を記録することが体重管理においてとても重要です。毎日体重を測って、増減をチェックしましょう!
2. 自粛期間は「1日の歩数」が約1,000歩ダウン!
普段からあまり歩かない人(平均5,000歩未満)はあまり変化がないことが予想されたため、2月以前に1日平均5,000歩以上だった方を対象に解析。2020年は、2月1週目をピークに徐々に歩数が減少しています。一転、3月3週目では歩数が増加していますが、4週目に入ると再度減少に転じています。2月上旬に比べて自粛要請期間となった2月下旬から3月にかけては、約1,000歩も減少しました。
3. 有酸素運動が減少、「家でできる運動」は急増!
自粛要請期間では、ランニングやスポーツ、スタジオプログラムなどの有酸素運動が一気に減っています。一方、自宅内で実施可能な筋肉トレーニングや、ストレッチなどの軽い運動を行う方が増えました。カロリーを消費しやすい有酸素運動の実施率が減少しているため、体重や体脂肪が増えやすい状況になっています。
4. 新型コロナの影響で「ダイエットの成果」が現れない!
1月の4週目を基準として、2月以降の体重の増減を調査。2019年は、2~3月の8週間で0.6kg減少していたのに対し、2020年ではほとんど減少が見られませんでした。アプリユーザーのうち約75%は、ダイエットやメタボ改善を目的としています。昨年であれば、正月後に順調に減量できていましたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による生活変化の影響を受けているためか、ダイエットの成果が現れにくくなっています。
専門家からの意見(東京大学大学院 准教授 近藤 尚己先生)
「外出自粛によって身体活動が顕著に減れば、心筋梗塞や脳卒中の増加、うつ病の発症、認知機能の低下など、間接的な影響も重大になります。今回、ビッグデータ解析により平均して約1,000 歩も歩数が減っていることがわかりました。身体活動の減少を放置すれば、新型コロナ感染症が終息したあとの「ツケ」となって国民全体が不健康になってしまいます。自宅にいても身体活動を増やせるための工夫を社会全体で考案して実践していくべきです。また、経済的理由等により、自主的に活動を増やせる人と増やしにくい人がいます。健康格差が拡大しないように、このようなデータを活用した観察と取り組みの工夫も大切です」
健康経営支援アプリ「カラダかわる Navi」とは?
「カラダかわる Navi」では、企業の従業員を対象に、AI管理栄養士が食事・運動・睡眠などの毎日の生活をサポートします。ダイエット、メタボ対策、低栄養対策、ロコモ・認知症予防を目的に、健康診断データ等とも連携して、AIが食事・運動の面から具体的で実践的なアドバイスを提供。ランキング機能やポイントインセンティブの機能も充実しています。企業・自治体の「健康経営」サポートを目的に2017年よりサービスを開始、現在約6,000 以上の団体が導入しています。
◆カラダかわる Navi:https://www.karadakawarunavi.linkncom.co.jp/
構成/CLASSY.ONLINE編集室
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