悩めるアラサーの恋のお悩みに、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんが的確にアドバイス!
教えてくれるのはこの人
作家・心理カウンセラー 五百田達成さん
1973年生まれ。東京大学教養学部卒。
角川書店、博報堂を経て独立。コミュニケーションやジェンダーをテーマに執筆・講演。オンラインサロン入会募集中。
今月のお悩み
元旦に元カレから「あけましておめでとう! 今年もよろしく!」とメッセージがきました。別れを告げられてから2年間、一切連絡はとっていなかったので、よろしくの意味もわからず…。とりあえず「おめでとう!」とだけ返しましたが、返事はなし。今後連絡をとりたいとは思いませんが、あれは何だったのでしょう。(32歳・自営業)
解答
過去の女はコレクション。たまに取り出して眺めたい
「男は別フォルダ保存、女は上書き保存」などという言い古されたことわざを持ち出すまでもなく、過去の交際相手に対する意識は、男と女で大きく異なります。
男性は、過去につきあった女性に対して、程度の差こそあれ「所有した」という思いを持っています。つまり、「一度は自分のものになった」相手と考えるわけです。ですから、彼らにとって「元カノたち」とは、大事に集めた趣味のコレクションのようなもの。コレクションなら、定期的に棚から取り出してはうっとりと眺めたり、埃がかぶってないかチェックしたりするのは当然のことです。
女性も、ブランドものの靴やバッグをたくさんコレクションして、ときおり手にとっては悦に入ることがありますよね。あの感覚です。別フォルダ保存するだけならまだしも、心のどこかでまだ勝手に「オレの女」と思っていて、定期的に振り返っている…。そう、元カレというのは今も昔も、実に気持ち悪いのです。
年末年始といえば、親戚や久しぶりに会った友達から「まだ結婚しないの?」と詰められる季節。「そういえば、あの子元気かな」と過去のコレクションにちょっかいをかけるには絶好のタイミングです。
ですから、その「おめでとう」メッセージには、何の意味もありません。「忘れられないから、もう一度やり直
したいんだ」という真心は100%含まれていませんし、よくて「僕たちって素敵なカップルだったよね」と思い出を美化したいだけ。下手すると「もう一回セックスぐらいさせてくれない?」という期待が込められていたりします。
いずれにしろ、きっぱりと無視する以外の選択肢はありません。本当に困ったものです。
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