「配信を迎えられるのがうれしい」山本美月の想い【Huluオリジナル「おとなになっても」配信直前インタビュー・後編】

2023年の出産後、単独初主演作となるHuluオリジナルドラマ「おとなになっても」がまもなく配信スタートする俳優・山本美月さん。原作は、美月さん自身が「大ファン！」という志村貴子先生による作品。インタビュー後編もじっくりお話を聞いていきます。撮影中の事故についてもその時の気持ちを語ってくれました。

――今作は、産後単独初主演作品でした。本格的な映像の現場への復帰、緊張感はありましたか？
「もちろん緊張感はありました。でも、そんな緊張を忘れるくらいとてもいい現場で。子育てしながらの撮影だったのですが、スケジュールに関してもたくさん配慮をしていただきました。以前は、ドラマの撮影が始まると生活のリズムがくずれて…みたいなこともあったのですが、今回は皆さんに助けていただき、育児とのバランスを取りながら撮影に取り組めました。と言いつつ、撮影期間中の生活に関してはあまり記憶がなくて(笑)。やっぱりいつもは使わない脳をフル回転していたのかもしれません…！」
――雑誌などのスチール撮影と、ドラマなどのお芝居のお仕事…美月さんにとってどんな違いがありますか。
「そうですね…雑誌のお仕事は、アットホームな雰囲気なので家に帰ってきたような安心感があるというか(笑)。はじめましてのスタッフさんがいることもあるけれど、長いお付き合いの方と一緒になることも多く、ホームのような感覚です。映像の作品は、セリフを覚えて、役作りをして、長期間の撮影になることも多いので体調にも気をつけて…と時間をかけて準備することがいっぱい。映像となると立体的に表現しなければいけないので、気が抜けません。スタッフさんの人数も増えますし、撮影期間中はずっと肩の力が入っているかも。声が出なくなったらどうしようもないし、表情ひとつにその時のマインドまで映し出されることもあるし、内面のコンディションまで問われるような気がします。そんなふうに緊張感が高まる映像の現場ですが、『やっぱり好きだな！』としみじみ感じた今回の現場。とても楽しくてやりがいのある現場に参加させていただいて、本当に幸せでした」

――撮影中はケガのニュースもあり、CLASSY.編集部もとても心配していました。体調はその後どうですか？
「たくさんの方々に心配をおかけしてしまいましたが、ケガ自体はそこまで大きなものではなく、ゆっくり休んで体調と気持ちを整え、再び撮影に臨みました。無事に配信を迎えることだできて本当にうれしいです」
――最後に、この作品の見どころと、美月さんの作品への想いを聞かせてください！
「私が演じる綾乃と栗山さん演じる朱里の恋愛がお話の中心ではありますが、綾乃の夫、その夫の母、実家の家族、朱里の元カノ…それ以外にもたくさん登場人物がいて、みんなそれぞれに背負っている事情や背景があります。恋愛ドラマだけど、群像劇としての側面もあり楽しんでいただけるはず。志村先生の作品の愛読者も、そうでない方にも、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです！」