成宮寛貴さん(42)8年ぶりドラマ主演で殺人鬼役 に!「キスシーンはかなり多めです」

配信中のABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』。8年ぶりの俳優復帰となる成宮寛貴さんが、容姿淡麗・頭脳明晰で愛妻家という完璧なエリート夫と、冷酷な殺人鬼、2つの顔を持つ主人公を演じています。役作りへのこだわりやドラマの見どころ、撮影秘話を語っていただきました。

 

プロフィール

1982年生まれ。東京都出身。2000年、宮本亜門演出の舞台で俳優デビュー。映画『ハチミツとクローバー』ドラマ『ごくせん』『相棒』など数々の作品で実力派俳優として存在感を示す。2016年に俳優業を引退し、インフルエンサー、実業家として活動。今回のドラマが8年ぶりの復帰作となる。

演じるのは身も心も支配して数々の女性を操る「ものすごく悪くて、魅力的な男」

――『死ぬほど愛して』は、以前から原作を読まれていたそうですね。

作品と出会ったきっかけは、お世話になっている原作者の天樹さんと食事に行ったとき「こういう作品があるんだけど、ナリにやってもらえたらいいな」と言ってくれて。それが3年前。その後、原作が送られてきて、感想を返しました。ここまで色々な年齢の女性を、身も心も支配して自分の思うがままに操るって、男性では珍しいのかな。ちょっと女性的でしなやかな感じもあって。すごく悪い役なんだけど、とっても魅力がある役だなぁと思いました。

演じる側の視点で原作を読んで、「どこが映像化するんだろう?それによって、けっこう違ってくるんだろうな。できる部分も、表現方法も変わってくるから、なるべく自由にできる方がいいな」と思っていました。原作は、色々な登場人物の目線から同じ時間軸を何回もループする展開。台本に落とし込むのが難しい作品でもあるのですが、原作好きの方にも絶対に喜んでもらえる台本になったなって思っています。

悲惨な過去の末路なのか、生まれながらの殺人鬼なのか…どちらにも見えるミステリアスな男になった

――主人公の真人は、表ではエリートで完璧な夫を装いながら、本性は非情な殺人鬼という闇の深い人物です。演じる上で、どのように役に入っていきましたか?

真人は、ストーリーを追うごとに成長していったり一切しない。そこはお芝居としては手ごたえが薄い部分でもあり、気持ちが変化することもなく、淡々としている青い火みたいな人間です。

いつもなら役に入る時「この人ってどういう人なんだろう」と自分の知っている人間の情報で固めていくのですが、今回はなんか、全然定まらなかった。それは久しぶりに芝居をするからじゃなくて、どんな人なのか、わからなかった。真人という人物は、水のように、つかみきれないというか。一生懸命すくい取ろうとするんだけど、どこかからこぼれていっちゃうみたいな切なさもあったり。それを「そのままやろう」と思いました。

演じながら変えていったのは「過去に理由があったから今がある」というだけじゃないのかも、というお芝居にしたこと。バックボーンによって人が決まるわけではない、という余地をはらんだお芝居をしたいな、と途中からなっていきました。「過去に悲惨な幼少時代があったからこうなった」というエンターテイメントはもういいかな、と。彼の中に、もともとダークなものがどこかにあってもいい。先天性か後天性かという話でいうと、悲惨な過去が後天性だとしたら、光を当てても暗い闇があるような、先天性の要素があってもいいし、両方に見えていいのかもと思って、そのシーンごとに変えてみようと。ギリギリまで「どっちでやろうかなぁ」と試行錯誤していました。

演じる側としては、真人はどんなシーンでも油断できない役。普通のシーンも「何か違う思いがあってやっていたりするのかな」と、見ている人に感じてもらえたらいいなと思って演じました。何とも思ってないようなのに、すごく悲しく見えたり。ダブルミーニングになっているセリフがあったり、口にする言葉と真逆なことを考えているんじゃないかと思うようなシーンもあります。真人の計画が破綻していく様も、情け無く見えたほうがいいのか、凛としていた方がいいのか迷いました。そんなところも注目してもらいたいですね。

配信系ならではのサムネ撮影で、瀧本さんと至近距離に!

神城真人(成宮寛貴)と妻・澪(瀧本美織)は絵に描いたような幸せな結婚生活を送っているが…

――夫婦を演じる瀧本美織さんとは、親密なシーンもあるそうですね。

瀧本さんのような、とても才能のある女優さんとタッグを組めたことは、とても幸せでした。今回は大人の色気のあるドラマでもあるので、キスシーンはかなり多め。ラブシーンは自分よりも女優さんが美しく映るといいな、と思って撮影に挑んだのですが、瀧本さんも、同じように思ってくださっていて。「組めてよかったな」と思う素敵な人柄の方でした。

これまでと違ったのは、配信なのでドラマ撮影の合間にサムネイル用の写真撮影があること。キスシーンは必ずサムネイルの撮影が入るんです。だんだん2人とも慣れっこになって、距離が近いのが当たり前になってきました(笑)。2人で笑い合いながら「(カメラの人)来てるね」「まただね」なんて言いながら、楽しく撮影していました。

感情移入できる女性を見つけてドラマに没入してほしい!

――美しいラブシーンとともに、CLASSY.世代の女性に注目してほしいポイントはありますか?

ドラマは、僕が演じる真人の周りにいる人間がどう感じているか、という視点で話が進んでいくので、みなさんには真人を取り巻く女性の中の誰かに感情移入して見てもらうと面白いと思います!あと、ご家族と住んでいる方は、一緒に見るとちょっと気まずいかな(笑)。僕もまだ完成版を見ていないので、ドキドキしています!

ABEMA ORIGINAL DRAMA『死ぬほど愛して』


一流企業に勤める容姿端麗、頭脳明晰な夫・神城真人と美しい妻・澪。絵に描いたような幸せな結婚生活を送る中、近所で殺人事件が発生し、2人の運命の歯車が回り始める。誰も愛せない男と愛に飢えた者たちの壮絶な生き様を描いた最高のピカレスク・ラブサスペンスドラマ。2025年3月27日よりABEMAにて配信開始。 https://abema.tv/video/title/90-2024

 


原作マンガは、累計発行部数1億部突破のヒット作『金田一少年の事件簿』の天樹征丸が原作、ドラマ化された『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』も話題の草壁エリザが作画を務めた。コミックスは各書店で発売中のほか、LINEマンガ、ピッコマなどでも配信中。
ピッコマ!→https://piccoma.com/web/product/80689?etype=episode
LINEマンガ→https://manga.line.me/product/periodic?id=S122724

ベスト¥73,700、シャツ¥51,700(ともにミオズモーキー/クオン ショールーム)、パンツ¥47,300(メアグラーティア/ティーニーランチ)、ネックレス¥170,500、リング(人差し指)¥25,300(ともにマリハ)

<問い合わせ先>
kuon showroom(クオン ショールーム)03-5766-0160
TEENY RANCH(ティーニーランチ)03-6812-9341
MARIHA(マリハ)03-6459-2572

撮影/新道トモカ スタイリング/杉長知美 ヘアメイク/INOMATA (&’s management) 取材/加藤みれい 編集/越知恭子

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最新号 202506月号

4月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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