Aぇ! group・正門良規さん特別インタビュー「僕が演じるゴッホは良くも悪くも純粋すぎる人」【全文掲載/中編】

グループとしても個人としても着

グループとしても個人としても着実にステップアップしているAぇ! groupの正門良規くん。今回訪れたのは正門くんといえばのギターと、主演舞台に縁のあるアートにまつわる場所。ずっと好きなもの、そして今、夢中なことについてお話を伺いました。

みんなが持ってるイメージとは違う、真っ白な状態のゴッホを演じます

まさかこんな偉大な人を演じるとは思ってなくて。(主演舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』で)演じるのは20歳から23歳までのゴッホで、史実にもあまり残ってないんです。演出は森新太郎さん。森さんの演出作は『エレファント・マン』『ロミオとジュリエット』『奇跡の人』を観ましたが全部素晴らしかったです。こういう作品に出たいという刺激もいただけて、いつかご一緒したいと思っていました。森さんは「恐い、厳しい」っていう噂は聞いていたのですが、稽古が始まる前に初めてご挨拶した時はめちゃくちゃ物腰が柔らかくて声も高めで。すごく気さくな方という印象でした。実際に稽古が始まると、厳しいですけど、その厳しさは情熱というか熱さからくるんだなと。本読みは一日一幕ずつ8時間、4日間かけました。本読みの間も何度も止めて、一言一言細かく指導してくださる。一瞬でも気を抜くと、全部ばれますね。「そこイメージが見えない!」「はい、考えてませんでした、すみません!」って。でも楽しいんです。おっしゃることはすべて的確ですし飲み込みやすいし、自分では気づいてなかった癖も教えてもらえてハッとするし…。すごいなって感じてます。僕が演じるヴィンセントは良くも悪くも純粋すぎる人。青年期のゴッホなのでみんなが持ってる〝狂気の画家〞というイメージとは違うから、ちょっとビックリするかもしれない。

最初、森さんから「これはコメディーだ」って言われました。稽古してても面白いですよ。僕が観た作品がそうだったのかもしれないけど、森さんの演出作って結構コミカルでクスッとなるところも多い。今作も、お客さんのなかには構えてくる方もいると思うんです。難しそうとか勉強してないとわからないんじゃないかなって。でも知識がなくても話の筋は理解できるし、「この人、変やなあ」って笑えるし、会話のやり取りも面白い。会話劇なので、今までに経験したことのないセリフ量ですけど(苦笑)。僕の課題としては会話だけで飽きさせないようにしたいと思っていますが、お客さんは何も考えず、ただ来て、観て、面白かったなって帰ってもらいたいです。

Profile
正門良規

’96年11月28日生まれ 大阪府出身 血液型AB型●関西ジャニーズJr. 内ユニット・Aぇ! groupのメンバーでギター担当。俳優としても活躍し、NHK連続テレビ小説『スカーレット』ドラマ『恋の病と野郎組』シリーズ、『和田家の男たち』『アイドル』、主演舞台『染、色』などに出演。今年2月~3月には大阪松竹座でソロコンサート43公演を開催。Aぇ! groupとして『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABCテレビ)、『関西ジャニ博(』毎日放送)にレギュラー出演中。初の単独アリーナ規模会場でのコンサート『西からAぇ!風吹いてます!~おてんと様も見てくれてますねん LIVE 2022~』を9/28(水)、29(木)にぴあアリーナMMで開催。主演舞台『ヴィンセント・イン・ブリクストン』が10月~11月に東京、大阪で上演。

取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc

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