時代的にも他人との関係性が希薄になり、自分の異常さに気づいていないやばいメンズが溢れていたりする世の中。そんな、思いがけず出会ってしまった、やばめなメンズ(=地雷男)たちにはどう対応すべきかを、“男性学”のプロ・田中俊之先生が解説します。
こんなメンズに会いました
DV気質だった元彼が、ペットの犬に暴力を…
同棲していた元彼。喧嘩をする度にLINEをブロックされ、自分の機嫌が直ったらブロック解除をするんです。付き合っている状態でそれはひどいなと思い、私も色々不満がたまっていたので同棲を解消しました。それで私が出ていったあと、彼も寂しかったみたいで突然犬を飼いだしたんです。「あの時はごめん。一回、うちの犬見に来ない?」と誘われて、訪ねることに。でも家に入るなり、ワンちゃんが家でお漏らしをしてしまって。すると、ワンちゃんの首を絞めて怒ったんです!さすがにもう怖くなって、そこから2度と会ってはいません…。
どう対応すべきだったのか?田中先生のおこたえ
典型的なDV男には、次の被害者を生まないよう連絡を
犬の首を締める人は、女性を殴りかねないです。目の前で犬をいじめられるのは怖いし、精神的に苦痛はかなり受けているはず。心に暴力を振るわれているので、もう予備軍ではなく、暴力の定義範囲を広げて捉えてDVと考えたほうがいい。それに、喧嘩をするとイライラ→LINEをブロックして相手を拒否→喧嘩が終わったら優しく謝って…というサイクルにしっかり入っているから、もう典型的なDV男です。
真面目な話、こういう人はまた次の暴力を振るえる女性を探すループに入るので、次の被害を生まないためにも、犬の件はちゃんと保健所に連絡したり、彼には自助グループに入ってもらうというレベルの話だと思います。
解説していただいたのは、田中俊之先生
大妻女子大学人間関係学部准教授
田中俊之(たなか としゆき)
1975年生まれ。専門は男性学・キャリア教育論。2008年、博士号(社会学)を取得。武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師、武蔵大学社会学部助教などを経て、2017年より現職に。男性学の第一人者として、各メディアでも活躍。
イラスト/Nobby 取材/田村宜子 構成/CLASSY.ONLINE編集室
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