寒さとともに体調を崩しやすいこの時期。ソーシャルディスタンスやマスク着用などが一般化してきましたが、まだまだ対策はたくさん。今回は著書『一流の人はなぜ風邪をひかないのか』でも知られる医師・裵 英洙先生にすぐはじめられるウィルス予防のための習慣を教えてもらいました。第2回は外出編です
映画館や乗り物は一番後ろの席に座る
(人が咳をすると、唾やしぶきは1〜2m前方まで飛散します。目の前にいる人が咳をすれば、明らかに自分の顔にウイルスが届きますし、ウイルスは閉鎖された室内を浮遊していますから、それを吸い込む恐れも。)
新幹線や飛行機は不特定多数の乗客がいて、乾燥している上、気密性も高い空間―――特に飛行機は日常生活と比較した場合、113倍も風邪をひきやすと言われているほどです。
そこで効果的なのが、新幹線などの乗り物や映画館では人が少ないエリアの「最後の列」を選び、リスクを減らすこと。理論上、ウイルスが直接飛んでくる確率が低い場所だからです。
子供がたくさん集まる場所へ行かない
子供は風邪をひきやすいだけでなく、自分の意識で咳を止めようと思っても難しかったり、何にでも触りたがるのでウイルスを媒介してしまう可能性が高いんです。ショッピングモールの中にあるプレイルームなどは、置いてあるおもちゃを乳幼児が舐めることもあるので非常にリスクが高い場所だと言えます。同様に子ども連れの多いフードコートなどの飲食店も注意です。
手を洗ったらハンカチじゃなくてティッシュやペーパーで拭く
濡れたままの手にはウイルスが残っており、乾燥した手に比べて100〜1000倍のウイルスを運ぶ可能があると言われています。さらに実は「手を拭くタオルの選び方」で感染リスクは変わるんです!ウイルス残在リスクの高い備え付けの布タオルや空気中にウイルスを飛散さえるジェット式の送風タオルがNGなのは一般的になってきましたが、実は持参しているハンカチもリスクがあります。ハンカチは外気に触れやすくなるし、一度濡れたハンカチをポケットに戻すとウイルスが増殖する可能性もあるのでオススメできません。もちろん、他人とのハンカチの貸し借りも避けましょう。そこで圧倒的に清潔なのが使い捨てのペーパータオルやティッシュです。ペーパータオルが常備されたトイレを使ったり、ティッシュを持参しましょう。
教えてくれたのは・・・
裵 英洙(はいえいしゅ)MD, Ph.D, MBA
ハイズ株式会社 代表取締役社長
金沢大学第一外科に入局、金沢大学をはじめ急性期病院にて外科医・病理医として勤務。勤務医時代に病院におけるマネジメントの必要性を痛感し、10年ほどの勤務医経験を経て、慶應義塾大学院 経営管理研究科(慶應ビジネススクール)に入学。首席で修了しMBA(経営学修士)を取得。現在、ハイズ株式会社代表として、各地の病院経営の経営アドバイザーとして活躍中。・単著「一流の睡眠」、「一流の人はなぜ風邪をひかないのか?」(ダイヤモンド社)など。
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