「もうアラサーなんで」、「私なんて…」普段何げなく、謙遜しすぎたり、自虐的なフレーズを口にしていませんか?言葉選びを少し変えるだけで、気持ちも生活ももっとポジティブに幸せになれるはず。CLASSY.世代の自己肯定感を高める言葉について、「子どもが幸せになることば」の著者、田中茂樹先生にお聞きしました。
〝傷ついている〟自分をまずは認めてあげよう
つい言っちゃう卑下や謙遜が、自分を苦しめている!?
普段の会話の中で、つい自分を卑下したり過度に謙遜したりする言葉を選びがちな人は、ベースに「傷ついている」という心理があるはずです。メディアでも、有名人の問題発言が炎上して取り上げられることがありますが、女性軽視の発言をしたり、無神経な言葉を平気で発したりするのは実はごく一部の人。自分がニュートラルな状態だとその声がおかしいと気づくけれど、日々の忙しさから余裕がなくなっているとなかなか気づけない。凝り固まった古い価値観から無神経な発言をする人は、本当はかなり少数であることを認識しましょう。
case❶「アレ、今日お誕生日だっけ?」に対して
「今日お誕生日だったよね、おめでとう!」と言われても、「いやおめでたくないんで…普通の日です」などとっさに言ってしまいます。以前はもっと嬉しい日だったのに…。なんだかモヤモヤします。
A.Kさん(34歳・金融関連勤務)
case❷「彼氏いないの?理想が高いんでしょ」に対して
話の流れで彼氏いないんです、と言った時に「きっと理想が高いんでしょ~」などと言われることが多く、「いやいや!もうもらってくれるなら誰でもいいです!」と返してしまいます。
K.Nさん(36歳・教育関連勤務)
case❸上司からの理不尽な指示に対して
急に無理な指示をしてきたり、叱責されたり。パワハラ気味な上司が怖くて、すみませんが口癖になってしまっています…。そんな自分が嫌になりそう。
T.Gさん(31歳・広告関連勤務)
田中茂樹さん
医師・臨床心理士・文学博士(心理学)。京都大学医学部卒業。共働きで4人の男の子を育てる父親。現在、奈良市の佐保川診療所でプライマリケ ア医として地域医療に従事。これまで5000件以上の面接を通して悩める人の心に寄り添ってきた。著書『子どもが幸せになることば』(ダイヤモンド社)は現在6刷の大ヒット、韓国でも月間売り上げランキング1位など国境を超えて支持されている。
取材・文/北山えいみ
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