「自分の限界は自分で決めない」注目若手俳優・井上祐貴さんが大切にしている仕事へのスタンスとは?

とっておきのジュエリーこそ、大切な人と共有したいーーー“シェアジュエリー”を提案する不定期連載に登場してくれた今大注目の若手俳優、井上祐貴さん。俳優としてデビューして今年で5年。年齢も経験も重ねたことで見えてきた新たな景色とは? デビュー当時を振り返りつつ、今の心境を教えてもらいました。

大事にしているのは、自分で限界を決めずに挑戦すること

——今の自分の価値観を築いたと

——今の自分の価値観を築いたと感じる“仕事におけるターニングポイント”を教えてください。
細かいところで言うと、日々たくさんありますが、大学3年のときに受けたホリプロタレントスカウトキャラバンは、考え方が変わるきっかけになりました。その決勝大会で僕は未経験のダンスを披露すると決めて、1カ月間レッスンを受けていたんです。とにかく上手くなることばかり考えていて、だけどなかなか上達しなくて…先生に「どれだけ練習を重ねても上手い人は上にいるし、これ以上は上達しないと思います」と弱音を吐いたことがあって。そのときに先生が「みんなは上手さを求めているわけじゃないよ。そこに向けてどう努力してきたのかが大事。上手い下手に関わらず、たった数分のパフォーマンスでも気持ちは伝わるものだよ」と言ってくれて、「確かに、そうだよな」って腑に落ちたんです。上手いダンスを見せたいわけじゃなく、自分の本気度を見せることが目的だったなって。この経験があって以来、「無理かも…」と感じたとしてもすぐに諦めずに、まずは何事も全力で打ち込んでみよう、という考えが軸になりました。今でも自分の限界は自分で決めずに、挑戦することを大事にしています。

「仕事で失敗したり落ち込むこと、めちゃくちゃあります」

——仕事で悩むことはありますか

——仕事で悩むことはありますか? そんなときはどう向き合っていますか?
失敗や落ち込むことは、めちゃくちゃあります。向き合い方は僕が聞きたいくらい(笑)。でも、起こってしまったことは考えても変えられないから、寝てリセットするか、同じことを繰り返さないようにとことん考えて気が済んだら、切り替える。僕の場合は、そのどちらかですね。悩みを人に相談することもあまりしないかな。結局決めるのは自分なので、悩んだときこそ、自分と向き合うようにしています。

改めてものづくりの楽しさを実感した1st写真集『いま』

——発売されて間もない、1st

——発売されて間もない、1st写真集『いま』。制作の過程で印象に残っていることはありますか?
写真集の撮影は全部、地元である広島で行いました。その中で特に印象に残っているのは、子どもの頃に家族や友達と行っていた海での撮影。夕日の時間に撮りたかったので、その日の撮影スケジュールは日没の時間から逆算して組んで、夕日に合わせて現地へ。撮影は日が沈むまでのたった数分でしたが、めちゃくちゃいい写真が撮れたんです。写真を見たときに、「この画を撮るためにみんなでチームになって作り上げる過程っていいな」と感じたのを今でも鮮明に覚えていて。時間が限られていたからこそ、得られた感情だったと思っています。写真集に収められた写真はすべて「こういう画が撮りたいな」と考えていたものの想像を超えていて、カメラを通さなければ表現できないものばかり。自分的にも満足の1冊になりました。

information

1st写真集『いま』好評発売中!
2月3日に発売された1st写真集『いま』。撮影はすべて地元・広島で行われ、飾らない素顔からモードな衣装を纏ったショットまで、まさに“いま”の井上さんの魅力が詰まった1冊。

PROFILE

1996年生まれ。広島県出身。2017年、大学在学中に「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」審査員特別賞を受賞。翌年、ミュージカル『ピーターパン』で俳優デビュー。2019年にはテレビ東京『ウルトラマンタイガ』でテレビドラマ初主演を果たす。最近では、フジテレビ 『silent』、テレビ東京『花嫁未満エスケープ 完結編』、NHK総合『大奥』と、数々の作品に出演。次世代実力派俳優として注目を集める。

ジャケット¥89,100、シャツ¥26,950、パンツ¥43,450(ザ リラクス)その他/スタイリスト私物

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ザ リラクス 03-6433-5121

撮影/永峰拓也(SIGNO) ヘアメーク/RYO スタイリング/井田正明 取材/坂本結香 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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最新号 202501月号

11月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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