最高に高見えする「3枚のユニクロニット」その選び方

もはや日本の冬の制服、とも言えるユニクロのニット。みんな着ているからこそ、本当にオシャレな人は何を選び、どう着るのかが知りたい。20代の頃からずっと〝いいもの〟に触れてきたスタイリストの斉藤美恵さんが、この冬のユニクロニットについて語ります。

斉藤美恵さんオススメ「ユニクロの黒ニット」アイテム

【上】プレミアムラム クルーネ

【上】プレミアムラム クルーネックセーター
〈WOMEN・L〉¥2,990 クルーは首元の詰まり具合が最重要、これは開きすぎず◎。幅がゆったりとしたデザインで重ね着にも役立ちます。プレミアムラムは折り曲げても元に戻る性質を持っているから巻く用としても最適です。

【中央】エクストラファイン メリノ タートルネックセーター
〈WOMEN・M〉¥2,990 うっすらとツヤのある、エクストラファインメリノ。正直言って、このツヤ感にはびっくりしました。ゼロが1個多くてもいいくらいの素材感。タートル部分もキツすぎずゆるすぎずちょうどいい。

【下】カシミヤ Vネックセーター
〈MEN・L〉¥9,990 カシミヤニットはゆとりを持って贅沢に着たいのでメンズのLサイズを。ユニクロのメンズはサイズが大きすぎないのでLを選んでもそんなに大きい印象ではありません。

ユニクロのニットは毎冬、黒を買っています

ユニクロにはたくさんのカラーニットもありますが、私が毎年買うのは決まって黒。理由は簡単、黒が一番リッチだから。「黒」とひとことで言ってもブランドや素材によって色味に違いが出るもの。ユニクロニットの黒は、漆黒ではなく墨黒に仕上げられているのが特徴。真っ黒ではないので、他の色と合わせてもコントラストが強くなりすぎないし、オールブラックで取り入れてもやわらかさが出せる。ユニクロの黒は、日本人に似合うことをよく計算されている、究極の美人カラーだと思います。今回は今シーズン押さえておきたい3枚の黒ニットを厳選しました。

1枚目は、プレミアムラムのクルーネック。今年はニットとしてだけでなく首に巻いてマフラーとしても使えるようなフラットな肉厚なニットが1枚あると便利です。あぜ編みだとトラッド感やカジュアル感が出るのでスタイリングに制限が出てしまうけれど、プレミアムラムのフェイスなら、どんなテイストにもオールマイティに使えます。

2枚目は、エクストラファインメリノのタートルネック。やや光沢のあるなめらかな素材で高見えするメリノウールのニットは、カジュアルコーデをリッチに導いてくれるアイテムです。1枚で着ることもできて、重ね着でも使えるタートルニットを持っておくと、着こなしの幅が広がります。

3枚目は、カシミヤのVニットを。ユニクロのカシミヤは、軽くて暖かくてコスパもいい、革命的アイテム。持っている人も多いのではないでしょうか。ユニクロが築いてきたパートナー企業との長年の協力関係で、この価格が実現できているとのこと。カシミヤという上質素材を惜しみなくデイリーに使えるところもいいですよね。この冬のVネックニットは程よくゆるさがあるほうが気分なので、メンズのLをセレクトしました。さらりと単体で着れば女っぽいし、タートルニットの上に重ねれば、トレンドのニットONニットも作りやすい1枚です。どれもベーシックだからこそ、トレンド服と組合せたり、ラフに着崩してもリッチに見せてくれるユニクロの3枚のニット。買いやすい価格ですが、安いからいい、というより〝いいもの〞だから買う。ハイブランドのものと変わらない気持ちで手入れし、コーディネートする。そうすれば本当の意味でリッチな着こなしが叶うと思います。

お話をうかがったのは…斉藤美恵さん

Mie Saito

東京都出身。OL、専業主婦、V

東京都出身。OL、専業主婦、VERYライターを経て、スタイリストに転身。現在はCLASSY.やVERYなどのファッション誌からオンラインメディアまで幅広く活躍する。シンプルで洗練されたスタイリングが定番で、美恵さんの手にかかれば、コスパブランドもお値段以上の着こなしに。ユニクロのニットはカシミヤシリーズを愛用。ユニクロのカシミヤクルーネックニット、3.1Phillip Limのパンツ、アイヴァン7285のメガネ、Hermesのストール、VANSのスニーカーはすべて斉藤さん私物。

スタイリング/斉藤美恵 撮影/水野美隆〈zecca〉モデル/林田岬優 ヘア/Eiji Sato〈SIGNO〉 メーク/粉川 淳 デザイン/平岡規子(team.nrp) 取材/坂本結香

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表紙モデル:山本美月

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