読み方に困る難読漢字を目にする機会もあるでしょう。あなたは正しく読める自信はありますか?
この記事では、数多くある難読漢字の中でも特に“コレが読めたらスゴイ!”という漢字をピックアップしてみました。漢字力の腕試しとして、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1.「颪」
「下」に「風」と書いて「颪」。「山」に「風」と書けば「嵐(あらし)」ですが……。「颪」という漢字は平仮名で表記されることが多いため「この漢字を初めて見た」という人もいるのではないでしょうか。
ちなみに「颪」とは「山から吹き降ろす勢いのある風」のことを言い、この風と吹きおろす山の名前をとって「六甲颪」「赤城颪」などと言われています。そんな「颪」の正しい読み方は……
「おろし」です。「あらし」ではなく「おろし」。混同しないよう、この機会に漢字と併せて覚えておきましょう。
2.「匕首」
「鍔(つば:刀身と柄の間にはさむ鉄の板)」のない短刀のことを「匕首」と言います。
つい「ななくび」「しちしゅ」などと読んでしまいがちですが「匕首」の場合、「七」を「なな」「しち」と読んだり、「首」を「くび」や「しゅ」と読んだりするのは誤りです。
ではいったい、何と読むのが正解なのでしょう? 正しくは……
「あいくち」と読みます。元々この言葉を知っていなければ、正しく読むことは難しいかもしれません。初見で読めたら本当にすごいかも!?
3.「職人気質」
あなたの職場にも「職人気質」の人がいるでしょうか。「職人気質」は「頑固だが仕事一筋で誇り高い」といった、職人特有の性質を意味する言葉です。そんな「職人気質」の正しい読み方は……
「しょくにんかたぎ」です。「気質」という漢字は「きしつ」と読みますが、「職人気質」という言葉の場合は「かたぎ」と読みます。「しょくにんきしつ」と読んでしまわないよう注意しましょう。
4.「木乃伊」
「木乃伊」という字面だけでは、一体何のことを表している言葉なのか判断しにくいでしょう。「木乃伊」とは「人間や動物の死体をそのままの形で乾燥させたもの」を言います。
「きのい」ではありませんよ。「木乃伊」の正しい読み方は……
「ミイラ」です。漢字からはなかなか想像がつかない、意外な読み方ですよね。ちなみに「ミイラ」という言葉は、ポルトガル語の「mirra」が語源になったとされています。
難問揃いだった“読めたらスゴイ漢字”。4つの漢字のうち、あなたはいくつ正解できたでしょうか。普段あまり見慣れないような漢字だからこそ、正しい読み方を知っているだけで周囲から一目置かれるはずです。
もし今回読めなかった漢字があれば、次の機会では迷わず読めるよう、正しい読み方を覚えておくと良いでしょう。
参考文献
日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字 完全制覇本』(河出書房新社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Look Studio、Adorjan Seres、Chanawat Phadwichit、OPOLJA、Lia Koltyrina)
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