自分では正しく読めているつもりでも、実は読み方を間違っている漢字は意外と多いものです。
今回は、読み間違えていることが多い漢字を5つピックアップ。
間違って読んでいたものがないかチェックしてくださいね!
1.「常夏」
「夏でもないのに夏のような気候であること」を「常夏」と言います。
よく「常夏のリゾート地」「まるで常夏の国にいるようだ」といったように使われる言葉です。
そんな「常夏」の正しい読み方は……
「とこなつ」と読みです。
「常」は「つね」や「じょう」といった読み方をすることが多いことから、つい「つねなつ」などと読み間違えてしまうことも。この機会に正しく覚えておきましょう。
2.「建立」
「建立」は言葉の意味によって読み方が異なり、「築き上げる」という意味の場合は「けんりつ」と読みます。
今回はもう一つ「寺院や塔などを建設すること」という意味で使われる場合の読み方にチャレンジしてみましょう。
「けんりつ」以外の「建立」の読み方といえば……
「こんりゅう」です。
ちなみに「建立(こんりゅう)」は仏教用語の一つ。
仏教用語は「ご利益(ごりやく)」など「建立」以外にも特別な読み方をする言葉が多くあります。
3.「蛇行」
「蛇のように曲がりくねった川や道」「くねくねと左右に曲がっていくさま」を「蛇行」と言います。
「蛇」と書いて「じゃ」と読むことから、「じゃこう」と読んでしまう人も少なくありませんが……。
「蛇行」の正しい読み方は……
「だこう」です。
たとえば「蛇行運転」「川が蛇行する」といったように使われます。
4.「生蕎麦」
「生蕎麦」とは「生の蕎麦」……のことではなく「蕎麦粉100%の蕎麦」のことを言います。
小麦粉などつなぎを一切使っておらず、「生蕎麦」以外にも「十割蕎麦」「生粉打ちの蕎麦」と言われることも。
そんな「生蕎麦」の正しい読み方は……
「きそば」です。
ちなみに「生」を「き」と読む場合、「まじりけのない」という意味があります。
こちらも併せて覚えておきましょう。
5.「回向」
「回向」とは仏教用語の一つで「仏事を開いてその死者の成仏を祈ること」などといった意味があります。
見たままのとおり、素直に「かいこう」と読んでしまう人が多いですが、正しくは……
「えこう」です。
「回」を「え」をと読む場合「めぐる」あるいは「めぐらす」という意味があります。
読み間違えていた感じはありましたか? ぜひこの機会に正しい読み方を覚えておきましょう!
参考文献
出口宗和『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(二見文庫)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Arman Mkrtchyan、Travelerpix、Denis Belitsky、jazz3311、metamorworks)
Magazine
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