普段からよく口にしたり、見聞きしたりする言葉であっても、いざ漢字になると読み方が分からない……。そうしたケースは意外と少なくありません。
そこで今回は、“よく口にするのに読めない漢字”をご紹介します。言葉としては知っていても、漢字になると読めない漢字をまとめてみました。
あなたはいくつ読めるか、ぜひチェックしてください。
1.「肌理」
「肌の理(ことわり)」とかいて「肌理」。どうやら肌に関する言葉であることはわかりますが、普段はひらがなもしくはカタカナで書かれていることが多く、漢字だと見慣れない人も多いのでは。「肌理」の状態が整った肌は、毛穴なども目立たず、肌を綺麗に見せることができるとされています。
そんな「肌理」の正しい読み方は……
「きめ」です。
ストレートに「はだり」と読んでしまっては恥ずかしいので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
2.「素面」
「素面」は、同じ読み方で「白面」とも書きます。誰しも仕事の時などは「素面」の状態になっているはず。でも、お酒が入ると……?
そんな「素面」の正しい読み方は……
「しらふ」です。
「素面」には「お酒の入っていない、普段の状態」という意味があります。「すめん」と読むのも間違いではないですが、「しらふ」と読めるとデキル感が伝わります。
ちなみに「素面」の類義語には「素顔」「正気」などがありますよ。
3.「気障」
「気障」とは「服装や言動が洗練されているという感じを、接する人に印象づける様子」を意味する言葉です。また、そうした態度をとる男性のことを「気障な男性」とも言います。
「障」を「しょう」と読むため、つい「きしょう」と読み間違えがちなこちらの漢字。正しい読み方は……
「きざ」です。
ちなみに「気障」は「気障り(きざわり)」という言葉の略語であり、「気障」には上記で説明した以外にも「気がかりな様子」「相手に不快感を与えること」という意味があります。
4.「火傷」
火や熱湯、高温の物質に触れて皮膚が焼けただれることを「火傷」と言います。また「火傷」は、その意味からくる当て字のため、言葉を知っていても意外と読み間違いの多い漢字です。
「ひきず」ではありませんよ。正しくは……
「やけど」と読みます。
現代では、やけどの原因が火以外であることも多いことから「熱傷」とも書くそうです。
いかがでしたか? 日常会話で使っている言葉でも、漢字になったら正しく読めなかった……というものもあったかもしれません。
不意に文章などで出てきた際にも間違えずに読めるよう、この機会にぜひ覚えておきましょう。
参考文献
村石利夫『日本語「間違い」辞典 温厚?温好?一所懸命?一生懸命?どっちが正しい!?』(ベストセラーズ)
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(Ushico)、Shutterstock(Rido、George Rudy、kiuikson、MyGirl)
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