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「過少評価」or「過小評価」?間違えやすい四字熟語5選

あなたは普段、どのくらい四字熟語を使ったり、目にしたりしているでしょうか。四字熟語を意識して使っているという人はあまりいないでしょうが、だからこそ、いざ書こうとすると「正しい漢字が思い出せない……」ということも多くあるものです。

そこで今回は、ニュアンスは似ているけれど、間違えやすい四字熟語をまとめてみました。いくつわかるか、ぜひチャレンジしてみてください。

(1)「しょぎょうむじょう」

「しょぎょうむじょう」は「諸行無常」と書き、「この世にあるものは絶えず変化し続け、永遠不変のものはない」という意味の四字熟語です。

「むじょう」という言葉から、「思いやりがない」という意味の「無情」を連想してしまい、「諸行無情」と勘違いしてしまう人も……。「無情」は「無情にもその希望は打ち砕かれた」「無情の仕打ち」などのようにも使われます。

(2)「きょうこうとっぱ」

「力ずくで無理やり突破すること」「強引に突破するさま」を「強行突破(きょうこうとっぱ)」と四字熟語で表すことがあります。自分の意見をかたくなに変えず、強引に押し破るというイメージから、「強硬突破」と間違えやすいようです。

「強行」は強引に行うこと、一方の「強硬」は自分の意見を押し通すことを意味します。「強硬な態度」「強硬姿勢」と言った時は、「強硬」の漢字を使うことも、あわせて覚えておくといいでしょう。

(3)「きょうみしんしん」

「好きな芸能人に興味津々」と言ったように、興味が尽きないさまを表す四字熟語「きょうみしんしん」。四字熟語の意味合いから、「深く興味をもつから“興味深々”かな」と感じる人もいるかもしれません。

正しくは「興味津々」と書きます。

「津々」は「絶えず湧き出ているようす」を示す言葉で、一方の「深々」は「静まり返っているようす」を意味する言葉です。「深々」=「興味深い」という意味ではないので、知らなかったという人はこの機会に覚えておくといいでしょう。

(4)「あんていしこう」

浮き沈みがない状態を目指すことを「あんていしこう」と言います。「しこう」と一言で言っても、「思考」「志向」「指向」など意味に応じてさまざまな熟語があり、どれが正しいのかわからない……と迷ってしまう人もいるでしょう。

「あんていしこう」の場合は「安定志向」と書きます。「志向」は人の気持ちが意思に関する言葉に対して使う漢字です。よく「安定指向」と間違える人が多いようですが、「指向」は実際の方向や方角に対して使われます。「安定志向」は、その人が安定した状態を望んでいることを言うので「志向」を用いるのが正解です。

(5)「かしょうひょうか」

「物事への評価を実際よりも低く見積もること」を「過小評価」と言います。仕事とプライベートを問わず、自分に自信がなく、できていることも“できていない”と評価してしまったり、他人に対して厳しい評価をしてしまったりという人もいるのではないでしょうか。

この場合は「過少」ではなく「過小」を使います。どちらを使うのか悩む人も多いのですが、「過少」はお金や物など数量が目に見えるものの場合に使われる傾向があるでしょう。一方の「過小」ははっきりと目には見えない、例えば人からの評価であったり、イベントの規模の大きさだったりに対して使われる傾向があります。

 

いかがでしたか? 意味が似ている言葉だと、つい間違えて覚えてしまうものです。今回登場した四字熟語も、そうした間違いが多いものばかりでした。いざという時に「漢字が出てこない……」ということにならないよう、漢字があいまいな四字熟語があれば、すぐに調べるクセをつけておくといいでしょう。

 

参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)

文/大内千明 画像/Shutterstock(TierneyMJ、Vladeep、Syda Productions、Song_about_summer、Evgeny_pm、Lordn、LOGVINYUK YULIIA)

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