結婚指輪を買うために、男性は給料を3ヵ月分貯金する……というのは、もはや昭和の時代の話かもしれません。今の20~30代男性の年収は、バブル期の同年代男性に比べれば、だいぶ落ちていると言われますし、結婚指輪に関しても収入額に応じた値段が選ばれているようです。
■結婚指輪の相場は、2人で241,000円!
ブライダル情報誌『ゼクシィ』が毎年行っている『結婚トレンド調査2017』によると、結婚指輪の相場は全国平均で241,000円(2人分)だそうです。1点あたり120,500円の計算になりますが、給料3ヵ月分には程遠い値段ですね。
「20万円~25万円未満」が31.1%ともっとも多く、ついで「15万円~20万円未満」が14.4%、「25万円~30万円未満」が13.7%、「30万円~35万円未満」が11.8%と続きます。立て爪にダイヤモンドがスタンダードの婚約指輪に比べれば、毎日つける結婚指輪のほうがやはりリーズナブルなようです。
また結婚指輪の購入金額については、『ゼクシィ結婚トレンド調査2016』では平均243,000円となっており、2017年の購入金額のほうが若干ですが安くなっています。20~30代の適齢期世代にとっては、指輪の価格と愛の深さは比例しないのでしょう。
■指輪の値段は年収に比例!?
年収が200万円以下なのに60万円もの結婚指輪を買う……というのは、あまりにムリがありますよね。また年収は通常、年齢に応じて上がっていくものですが、やっぱり収入に応じた額の指輪が購入されているようです。
そして、妻が25~29歳のカップルであれば、結婚指輪の購入金額合計は平均239,000円(2人分)。30~34歳カップルでは267,000円、35歳以上になれば購入平均額は279,000円まで引き上げられることがわかっています。(『ゼクシィ結婚トレンド調査2017』より、いずれも首都圏)
35歳~40代前半という年齢になると、男性の収入は安定する傾向にあるので、高価格帯の結婚指輪が購入しやすくなるのでしょう。
■女性は「ムリしないでほしい」が本音
高級ブランドの結婚指輪が欲しいという女性も、もちろんいるでしょうが、今は結婚指輪の額にステータスを感じる価値観の女性は少なくなっています。結婚式や披露宴を地味にし、低額にする傾向もありますし、結婚というイベントに数百万円もかけること自体、非現実的と思う女性が多いでしょう。結婚指輪は毎日つけるものなので、それなりの質であってほしいとか、一生の宝物になる品であってほしいという願望はあっても、高額でなければいけない必要はもはやないのです。
その証拠に、結婚式情報サイト『マイナビウエディング』の調査によると、「指輪の値段はいくらでもいい」という意見を持つ女性が、41%と意外に多いことがわかっています。昭和の時代のように給料3ヵ月分の指輪じゃないと本気度が感じられない……なんて思う人は、そうそういません。
彼がムリしない程度の指輪に、ちゃんと気持ちが込められているならば、10万円のリングでも構わないというのが、今どきのウェディングリング事情だといえますね。
【参考】
※ ゼクシィ – 結婚トレンド調査2017/2016 調べ
※ 婚約指輪・結婚指輪の『相場』- マイナビウエディング(http://wedding.mynavi.jp/ring/)
文/沙木貴咲 画像/Shutterstock(KirylV、PRESSLAB、Dmitry Sheremeta、Merla)
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