プレゼン中の目線は「Z」がカギ!人に安心感を与える話し方とは

ビジネスシーンでのプレゼンには注意すべき点が多々あります。「資料? それならパワポでバッチリ」なんて人でも、意外と忘れている重要なポイントがあるのです。今回はマナー講師としても活動している筆者が、プレゼンで意識すべきこと3点をご紹介します。

(1)話すスピード感

(1)話すスピード感
出典: Africa Studio/Shutterstock

「内容はとてもいいのに、なぜか説得力がない」という評価を受ける人に共通しているのは早口なのです。焦りや緊張からついつい早口になってしまいがちですが、話をするテンポというのは想像以上に印象を変えてしまうものです。有名人の記者会見などをイメージしてみてください。早口でまくしたてるような人にはなんとなく軽い印象を受けてしまうのではないでしょうか?

プレゼンで説得力を与えたいと思うときは、自分が考えている以上にゆっくりと話をしてみましょう。しっかりと語尾まで発音し、「ちょっとゆっくりすぎるかな」と思うくらいがちょうどいいはずです。なんとなくイメージがつかめない人はバスガイドさんやデパートの館内放送などを想像してみてください。落ち着いて、じっくり話を聞きたくなりますよね。

(2)声は低めを意識しよう

(2)声は低めを意識しよう
出典: Monkey Business Images/Shutterstock

話のスピードと同じく重要なのが声質です。普段声が高めの人はとくに注意が必要です。男女問わず、声が高い人は若々しいイメージになり、声が低い人はどっしりと落ち着いた印象になるため、声のトーンを説得力の材料にするのです。筆者もセミナーなどでは普段より声を低くして話をするよう意識していますが、企業でのセミナーなどにはさまざまな年齢の方が参加されますので、低めのトーンのほうが落ち着いて聞かれやすいからです。もちろん内容や参加者によっては、少し高めの声にして元気で明るい印象のほうが喜んでいただけるシーンもありますので臨機応変に対応するといいでしょう。

(3)目線の動きに注意

(3)目線の動きに注意
出典: g-stockstudio/Shutterstock

目が泳いでしまうといかにも自信がないように見えてしまいます。だからといって相手の目をじっと見てしまうと攻撃的に受け取られたりと誤解されがち。参加メンバー全員を見る!と考えてしまうと緊張してしまいますし、果たしてどうしたらいいのでしょう? こんなときはアルファベットの「Z」を想像してください。自分から見て、左奥から右前に視線をゆっくり動かします。こうすると、左から右に視線が動きますので間にいる人にも「この人は全体を見ているのだな」と想像させるのだそうです。こうすることで自信をもってプレゼンをしている印象がさらに高まり、皆がしっかり話を受け止めてくれることでしょう。

 

内容はもちろんのこと、話すスピードや声質、目線の動きに注意して、さらに説得力が高まるプレゼンになるよう練習してみてくださいね。

 

参考文献
西出博子著『できる女性のビジネスマナー』(ナツメ社)

文/前濱瞳 画像/Shutterstock(garetsworkshop、Africa Studio、Monkey Business Images、g-stockstudio)

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