自信家はモテがちとは言っても…それじゃない感が凄い
ざんねんなおとこ10.幹事MAX野郎
後輩を連れてきてひたすら自分をアゲさせるドSな幹事MAX野郎
「合コンでは女子幹事が一番可愛い」という定説の逆バージョンを地でいくのが、幹事MAX野郎です。“後輩や友人のために仕方なしにその合コンを開いているテイ”なのですが、実際のところ、MAX野郎以外の男性は、単なる彼の喜び組要員。
結局、 カラオケ上手な幹事MAX野郎がカッコよく見える上に一番ハイスペックなので当日はなんとなく彼に人気が集中しますが、合コン後の女子同士の素早い状況共有LINEにより、「器が小さい」「サムい」と批判され、意外とモテません。プライドが高く、会話の中で出身大学をさりげなく匂わせてくるという特徴もあります。
広告代理店勤務
・名 前……幹事MAX野郎
・生息地……新橋のカラオケ店
・大きさ……全長1.78m
・とくちょう…がっしりとした体格で品行方正(風)。体育会出身
ざんねんなおとこ11.過去の栄光男
過去の栄光男は昔モテた体験を忘れられずに年々こじれが悪化
高校時代に日本代表候補としてサッカーで名を馳せてからというもの「自分はモテる」という呪縛から逃れられず、35歳をすぎた今も独身。合コン仲間のイツメンも「他校から女子が試合を観にきてた」と彼を持ち上げるので、二枚目キャラを崩しません。
サッカーで燃え尽きたのか仕事への熱意はあまりなく、日々淡々と業務をこなしているようで、男性にありがちな仕事デキる自慢は皆無。過去の成功体験からなのか、合コン終了後も女性に対し変にガツガツと行かないため好感度は低くないのですが、自己評価と他者評価のアンバランス具合に気づくのが今後の課題だと思われます。
メーカー勤務
・名 前……過去の栄光男
・生息地……清澄白河
・大きさ……全長1.72m
・とくちょう…こんがりと日焼けした肌に白い大きな歯がキラリと光る
ざんなんなおとこ12.オールバック
デキる先輩に憧れ時代錯誤なオールバックにしてしまった入社3年目
憧れの先輩を真似てなのか、古き良きバブル時代の商社マンフレーバーがする身なり。今風の顔立ちなのになぜか髪型だけはポマードで固まりきったオールバックで、スーツは濃いめの太ストライプを好むようです。「企業戦士」という言葉が決して今でも嫌いではなく、心のどこかで島耕作に憧れています。
スマートな車の運転が男として一番の見せ場だと信じ込んでいるため、90年代のトレンディドラマのように、ことあるごとに「迎えに行こうか」を連発。ドライブデートでは、海外赴任の可能性を示唆するお約束の発言をして、婚活女性の心を見事鷲掴みにする罪な男なのです。
商社勤務
・名 前……オールバック
・生息地……品川区
・大きさ……全長1.73m
・とくちょう…愛読書は『課長 島耕作』『7つの習慣』。夏は半袖Yシャツ
取材したのは…
ライターT
離婚後、水を得た魚のように毎週合コンに繰り出すライター。今までに出席した飲み会は推定1500回を超える。肥えすぎた目とこじらせ感が仇となり、結婚の兆しはいまだなし。本誌連載「出会い道」では体当たり取材を敢行。
イラスト/ウチヤマカオリ
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